ジョーカー人気が高まる今、ジョーカーが登場するバットマンとはそもそもどんな物語なのか、バットマンにはどんな映画があったのか。
そこを簡単に掘るために、バットマンビギンズを紹介していきたいと思います。
バットマンビギンズを観れば、どのようにしてバットマンという存在が生まれたのかが解ります!
「バットマンビギンズ」のあらすじ・ネタバレ
子供の頃にブルース・ウェインは古い井戸に落ち、コウモリの群れに襲われる。
両親のトーマス・ウェインとマーサ・ウェインと一緒にオペラを見ている間、ブルースはコウモリに仮装したパフォーマーを見て井戸でコウモリに襲われたことを思い出し、怯えて帰りたいと頼む。
帰り道に強盗のジョー・チルによって両親を殺害される。
孤児になったブルースは執事のアルフレッド・ペニーワースに育てられる。
14年後、チルはゴッサム・シティマフィアのボス、カーマイン・ファルコーニに不利な証言と引き換えに釈放される。
復讐のためチルの殺害を企てるブルースだったが、眼前でファルコーニの差し向けた殺し屋がチルを殺害する。
ブルースの幼なじみのレイチェル・ドーズ(地方検事の補佐)は司法制度を無視しようとする彼を叱りつけ、彼の父親が恥じていると言う。
カーマイン・ファルコーニの元へ向かったブルースは、汚職と腐敗の蔓延したこの街では正義や個人の力など何の意味も持たないことを示される。
ブルースはゴッサムに巣食う不正、腐敗と戦う力を得るため、世界中を巡る旅に出る。
ヒマラヤで悪と戦う力を手に入れるには超然的な存在になる必要があると説くヘンリー・デュカードに導かれ、ラーズ・アル・グールが率いる影の同盟のメンバーとして訓練を受ける。
戦闘およびブルースの恐怖を克服する訓練が終わった後、ブルースは影の同盟が腐敗しているゴッサムの破壊を計画していることを知る。
ブルースは影の同盟を否定し、脱出の間に寺を焼失させる。
ラーズは崩れてきた瓦礫によって死亡する。
ブルースは気絶したデュカードを助け、彼を麓の村人に預ける。
ゴッサムに帰郷したブルースはウェイン産業のCEOに収まっていたアールのもとへ赴き役員のポストを得ると、興味から訪れた応用科学部で亡き父のかつての部下であったルーシャス・フォックスの協力で試作品のボディスーツや特殊装甲車タンブラーなどの兵器を入手する。
遂にバットマンへ

そして子供の頃の体験から、自身がその恐怖のシンボルとなるべくコウモリの姿をしたバットマンとして、ウェイン邸の地下洞窟に拠点とし、不況による貧困や犯罪の横行、司法の腐敗に喘ぐゴッサムで闘いを開始。
ブルースは疑いの目を避ける為に表向きは軽薄なプレイボーイを装った。
バットマンはゴッサムでは数少ない実直な警官であるジム・ゴードンに協力を求め、ファルコーニの麻薬密輸の現場を急襲、ファルコーニと手下を一網打尽にすると彼等の犯罪と司法との癒着の証拠をレイチェルに提供する。
拘置所ではファルコーニはジョナサン・クレイン(ファルコーニがゴッサムに薬を密輸するのを手伝った精神科医)に精神的に裁判は無理だと弁護しなければ、彼の共謀を明らかにすると脅迫する。
クレインはファルコーニに幻覚剤を使い、正気を失った彼をナローズ島にあるアーカム精神病院に収容させる。
案山子のマスクをつけたスケアクロウについて調査していたバットマンは、正にそのスケアクロウであるクレインに幻覚剤を吸わされ窮地に陥るがアルフレッドに救われ、フォックスが開発した解毒剤を投与されて回復する。
クレインはファルコーニの身柄を検察側で確保しようと精神病院を訪れたレイチェルに地下の幻覚剤精製施設を見せ、その幻覚剤をゴッサムの上水道に大量に流している事を明らかにする。
さらに彼女にも幻覚剤を吸わせて口封じを図るが、駆けつけたバットマンに部下共々倒される。
バットマンは警察の追跡を振り切り中毒症状のレイチェルをバットケイブへ運び、解毒剤を投与し事なきを得る。
だがその後のブルースの誕生日パーティーにデュカードが現れ、自身が本物のラーズ・アル・グールであることを明かす。
ヒマラヤで死亡したラーズ・アル・グールは影武者だった。
そしてバットマンは動き出す

上水道に幻覚剤を流させたのはウェイン産業の貨物船から強奪した水源気化装置を用いてゴッサムの水源を蒸発気化させることで幻覚剤を拡散させ、集団ヒステリーを引き起こしてゴッサムを破壊する目的のためと語り、屋敷に火を放つと瓦礫の下敷きとなって身動きの取れないブルースを見捨てて去る。
屋敷は全焼してしまうが、アルフレッドに救われたブルースはバットケイブに逃れた。
ラーズは手始めにアーカム精神病院に収容されている犯罪者達を解き放ち、気化装置をナローズ島で作動させて一帯をパニックに陥れると、さらにそれをモノレールに載せて車両を街の中心の水源へ向けて走らせて幻覚剤入りの水蒸気を街全体に充満させようとする。
バットマンはゴードンに協力を仰ぎタンブラーを託すとレイチェルを暴徒から救出、間接的に自身の正体を示し、ラーズとその手下達と再び対峙する。
ゴードンはタンブラーの自動砲でモノレールの軌道を倒壊させ進路を断つことに成功し、ラーズを追うバットマンはモノレール車内で彼と闘い、圧されながらも隙を突いてラーズを抑え込むと「殺しはしないが救う気もない」と告げ、彼を残したままモノレールから飛び立った。
制御を失ったモノレールは地表に落下激突し、気化装置が大爆発を起こすがゴッサム壊滅の危機は回避された。
ブルースは気化装置強奪の件を知りながら保身のため揉み消しを図ったアールを解雇し、後釜にフォックスを据えた。
激昂するアールにブルースは既にウェイン産業の株の大半を密かに買い占めており、自身がウェイン産業のオーナーであることを告げた。
レイチェルはバットマンの正体を知った上でブルースに理解を示すが、ブルースがバットマンである間は結ばれることはない、いつか平穏な時を迎えられたら一緒になろう、と告げる。
警部補に昇進したゴードンは、バットマンに警察署屋上に設置されたバットシグナルを見せ、犯行現場にジョーカーのトランプを残す凶悪犯罪者について言及する。
バットマンは調査を約束し、夜の闇に姿を消し映画は幕を閉じる。
「バットマンビギンズ」のキャスト
クリスチャン・ベール 役:ブルース・ウェイン / バットマン
リーアム・ニーソン 役:ヘンリー・デュカード / ラーズ・アル・グール
ケイティ・ホームズ 役:レイチェル・ドーズ
マイケル・ケイン 役:アルフレッド・ペニーワース
ゲイリー・オールドマン 役:ジェームズ・“ジム”・ゴードン
モーガン・フリーマン 役:ルーシャス・フォックス
キリアン・マーフィー 役:ジョナサン・クレイン / スケアクロウ
渡辺謙 役:ラーズ・アル・グール(影武者)
「バットマンビギンズ」の名言や印象に残った言葉・感想

このバットマンビギンズを観て、色々と感じる事がありました。
先ず、ブルースは両親が貧困者の通り魔的な強盗に襲われて死んでしまいます。
そんな事も、「無力だった父親が悪いんだ!鍛えろ!」とブルースは叩き込まれます。
それ以前にもブルースは、父を殺した犯罪者への怒りを克服するために自らが犯罪を犯す犯罪者になります。
その発想も凄いですよね!
怒りを克服するために自らが犯罪者になるなんて・・・。
そして、個人的に印象に残った言葉、名言が飛び出しました。
「人は不可解なモノを恐れる」
「不可解な存在に、死神になれ!」
「恐怖を克服して、暗闇を味方に付けろ!」
自身が幼いころから苦手だったコウモリへの恐怖などを克服します。
そしてブルースは家に戻り、父が色々と研究していた事と自身の資産を利用してプロテクターの開発をさせていきます。
そのプロテクターのシンボルこそがバットマンのシンボルであるコウモリ。
しかし、自身が苦手だったコウモリを何故シンボルに選んだのか。
「コウモリが怖かった。敵にも同じ恐怖を与えてやる」
こういった発想から、バットマンはコウモリになったんですね!
名言
・人は何故落ちるのか・・・這い上がるために落ちるのです。
・人の心はわからない。けど、本性は行動にでる
個人的に名言だと感じたのはこちらでございます!
観る人によって印象に残る言葉や名言は変わると思うので、是非バットマンビギンズを観てください!
バットマンビギンズを観た感想
バットマンの存在意義は、法律的に裁けない悪人を裁く・・・という所です。
例えば悪徳政治家みたいなのとか、権力を盾に悪さが出来る警察官とかですよね。
そういった直接的な人物や、権力者にコネが持っていて、悪さも握り潰せるような人間を裁いていきます。
バットマンも、アメリカのこういった映画でやるから大々的ですけど、日本的に言ってしまえば特撮映画です。
仮面ライダーとか戦隊ものと変わりません。
法で裁けない悪を裁く・・・という内容的にも、昨今の日本のドラマではありふれたものですし、裁き方、描写的には深夜ドラマを彷彿させます。
バットマンという昔からあるヒーローで、アメリカの映画だからこそ、お金もかけて派手な演出もされていますが、言わばこういう事です。
いや、別にディスっているわけではないのですが、物語のディティール的にはそんな感じでした。
今では当たり前ですが、バットマンが最初にDCコミックで登場したのは1939年と言われていますし、その時代性を考えれば、新しいですね!
「バットマンビギンズ」から「ダークナイト」へ

バットマンビギンズから、今でも名作と名高い「ダークナイト」へと続きます。
この名作「ダークナイト」の情報もこれからアップしていき、今映画で放映されている「ジョーカー」まで追っていきたいと思います!
バットマン、そしてジョーカーが今、熱い!!
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