今や伝説とも言われる映画「ダークナイト」。
ダークナイトはご覧になりましたか?
もしまだなら、映画「ジョーカー」をご覧になる前に是非観ていただきたい映画です。
しかし、何故ダークナイトはそこまで伝説的になったのでしょうか。
ジョーカーは何か名言でも残したのでしょうか。
ダークナイトのあらすじやネタバレなど、その全てを紹介していきたいと思います。
「ダークナイト」あらすじ・ネタバレ
道化師のマスクを被った犯罪者の一団がゴッサム・シティ銀行を襲うが、一団は互いに裏切りあって最後の一人になるまで殺し合う。
生き残った男はジョーカーであり、銀行に預けられていたマフィアの資金を奪って逃走する。
ブルース・ウェインことバットマン、地方検事のハービー・デント、ゴッサム市警のジム・ゴードンの三人は、ゴッサムから組織犯罪を無くすため活動していた。
ブルースはハービーの理想に感銘を受け、彼のキャリアをサポートする一方、堂々と悪と戦うハービーこそがゴッサムの求める真のヒーローであると考え、バットマンの引退を考えていた。
ブルースは幼なじみで検事のレイチェル・ドーズに想いを寄せているが、レイチェルの気持ちはブルースとハービーの間で揺れていた。
※レイチェル・ドーズはバットマンビギンズの頃のケイティ・ホームズではなくなっています。
マフィアたちが集まり、サルバトーレ・マローニ、ギャンボル、チェチェン人ボス、会計士のラウが会議を始める。
ラウは自身に危険が及ぶのを察知して香港に逃亡したためテレビ通話で参加したが、会議にジョーカーが現れ、バットマンは法律によって妨げられないことを警告する。
ジョーカーはマフィアの資金の半分と引き換えにバットマンを殺す事を提案する。
ギャンボルはジョーカーの態度に腹を立て、懸賞金をかける。
しかし、会議後に彼はジョーカーによって殺されてしまい、ジョーカーが彼の組織を引き継ぐ。
最終的にマフィアはジョーカーの提案を受け入れる。
バットマン VS ジョーカーの幕開け

バットマンはラウを香港で見つけ、マフィアに不利な証言をさせるために彼をゴッサムに連れ帰り、警察はラウの証言から多くのマフィアを逮捕する。
しかし、ジョーカーはテレビを通じてバットマンが正体を明らかにしない限り、人々を殺し続けると脅迫する。
バットマンの仮装をした男の死体をビルから晒し、警察本部長のジリアン・ローブ、裁判長、ハービーの殺害を示唆する。
その後ローブ、裁判長の二人が殺され、ブルースがハービーのために開いたパーティー会場にジョーカーがやってくる。
ブルースはバットマンとなり、ジョーカーに突き落とされたレイチェルを救う。
ジョーカーは次に市長のアンソニー・ガルシアの殺害を暗示。
ローブの葬儀パレードでジョーカーはガルシアを殺そうとするが、ゴードンが暗殺を阻止すると同時に犠牲になる。
追い詰められたブルースは、これ以上の犠牲者を出さないためにハービーの会見で正体を明らかにする事を決めるが、ハービーは自分がバットマンだと発表する。
ハービーは警察に連行される事になるが、ジョーカーが現れて護送する輸送隊を攻撃する。
ハービーを救出するためにバットマンが駆けつけ、死を装っていたゴードンによりジョーカーは逮捕され、作戦の立役者としてゴードンは本部長に昇進する。
レイチェルとハービーはマイケル・ワーツ刑事とアンナ・ラミレス刑事に付き添われる。
バットマンはジョーカーを尋問するが、彼からレイチェルとハービーの二人が誘拐され、ガソリンタンクと爆弾が詰められた別々の場所で窮地に陥っている事を聞かされる。
ゴードンはハービーの救出に向かい、バットマンはレイチェルを救うために建物に急行するが、そこに捕らわれていたのはハービーで、ジョーカーが逆の監禁場所を教えていたと理解する。
バットマンはハービーを倉庫から連れ出そうとするが、両方の建物が爆発してレイチェルは死に、脱出したハービーも顔の半分を火傷で損なう。
ジョーカーは捕まった仲間の腹に詰め込んでいた爆弾を爆破し、警察署に留置されていたラウを連れて逃亡する。
ジョーカーは受け取った資金とラウを燃やし、チェチェン人ボスを殺害する。
堕ちるハービー・デント・・・そしてトゥーフェイスへ

ウェイン産業の会計士であるコールマン・リースは、ブルースがバットマンであると推測し、ルーシャス・フォックスを脅して金をせしめようと画策するが、彼の言葉から報復を恐れて取り止める。
リースは、今度はメディアを通じて情報を公開しようとするが、ジョーカーは自身の計画に干渉されたくないため、リースを殺さない限り病院を爆破すると脅迫する。
そこでゴードンはゴッサムのすべての病院の避難を命じてリースを確保する。
素顔のウェインは、ワゴンで護送中のリース会計士に対するトラックによる体当たり攻撃を、自らのランボルギーニ・ムルシエラゴLP640を間にねじ込むことによって阻止する。
ジョーカーはハービーのレイチェルの死に対する復讐心から彼の行動を操る。
そして、ジョーカーは病院を爆破して人質を乗せたバスで逃亡する。
ハービーはコイントスに基づき、レイチェルの死に対して責任があるとみなす人々を対象にした大量殺人を開始する。
コイントスにより自身を誘拐したワーツは死に、レイチェルを誘拐したラミレスは助かる。
ハービーはマローニを殺さなかったものの、代わりに車のドライバーを撃ち、彼を殺した。
ジョーカーは人質にしたテレビスタッフに中継を強要してゴッサムの市民に向けてゲームの参加を呼びかけ、参加したくなければ街を出ていくよう主張する。
警察は橋に爆弾を仕掛けたというジョーカーの言葉からフェリーを用意する。
ジョーカーは2隻のフェリーに爆薬を積み込む。
一般人が乗る船と囚人が乗る船にジョーカーから連絡が入り、12時に両方のフェリーを吹き飛ばすが、お互いにスイッチを持たせたため、どちらかを爆破させれば助かると言う。
バットマンは都市をスパイするソナー装置でジョーカーを見つける。
フェリーに乗る両者は互いを殺すことを拒否する。
そして、戦いの後にバットマンはジョーカーを逮捕する。
ジョーカーは警察に捕らえられる前に、ゴッサムを絶望させる切り札はハービーであることを明かす。
ゴードンとバットマンはレイチェルが死んだ建物に到着する。
そこで、ハービーはコイントスによって自身、ゴードン、バットマンの運命を試そうとする。
彼はバットマンを撃ち、ゴードンの息子を殺そうとする。
バットマンはコインを弾く隙を突いてハービーに組み付き、ゴードンの息子を救ったが、バットマンと高所から共に落下したハービーは死亡する。
バットマンはハービーの行動が公になればゴッサムの市民が希望を失うため、その罪を被る。
それによって、警察はバットマンの本格的な捜査を開始し、ゴードンはバットマンとの決別の為、バット・シグナルを破壊する。
ゴードンの息子がバットマンは何も悪い事をしていないと言うと、ゴードンは
「彼はヒーローじゃない。沈黙の守護者。我々の監視者。闇の騎士(ダークナイト)だ」
と告げて物語は終わる。
「ダークナイト」のキャスト
クリスチャン・ベール 役:ブルース・ウェイン / バットマン
ヒース・レジャー 役:ジョーカー
アーロン・エッカート 役:ハービー・デント / トゥーフェイス
マギー・ジレンホール 役:レイチェル・ドーズ
※前作のレイチェル・ドーズ役を務めたケイティ・ホームズは妊娠中のため降板。
マイケル・ケイン 役:アルフレッド・ペニーワース
ゲイリー・オールドマン 役:ジェームズ・“ジム”・ゴードン
モーガン・フリーマン 役:ルーシャス・フォックス
メリンダ・マックグロウ 役:バーバラ・ゴードン
ネイサン・ギャンブル 役:ジェームズ・“ジミー”・ゴードン・Jr
ネスター・カーボネル 役:アンソニー・ガルシア市長
コリン・マクファーレン 役:ギリアン・B・ローブ市警本部長
ニディア・ロドリゲス・テラチナ 役:サリロ判事
モニーク・ガブリエラ・カーネン 役:アンナ・ラミレス刑事
キース・ザラバッカ 役:ジェラルド・スティーブンズ刑事
ロン・ディーン 役:マイケル・ワーツ刑事
ジョシュア・ハート 役:コールマン・リース
アンソニー・マイケル・ホール 役:マイク・エンゲル
エリック・ロバーツ 役:サルバトーレ・マローニ
チン・ハン 役:ラウ
マイケル・ジェイ・ホワイト 役:ギャンボル
キリアン・マーフィー 役:ジョナサン・クレイン / スケアクロウ
ウィリアム・フィクナー 役:銀行支店長
「ダークナイト」を観た感想

ダークナイトで語れるのはやはりジョーカーの狂気性です。
確かに狂ってるは狂ってるのですが・・・言う程でもない気がします。
しかしながら、ジョーカーという人物像はかなり明確に書かれていました。
そして、もうジョーカーって言ったらコレだよね。
と決定づけられる映画だという事も観ていて感じました。
それくらい、ヒース・レジャーが演じるジョーカーはカッコ良かったし、ジョーカーでした。
ジョーカーという存在を充分過ぎるほどに演じ切っていたと思います。
そして、この映画で描かれていたのはバットマンの孤独・・・だった気がします。
孤独なヒーローであり、世間からは悪者になってしまったダークナイト。
そのダークナイトと言われる理由も明確に描かれていましたし、その背景のバットマンの悲哀、孤独も非常にうまく描かれていました。
ダークナイトは、152分という長尺の映画ですが、また観たいと思わせてくれる作品です。
ジョーカーの狂気とバットマンの孤独。
これを感じるためだけでも観てみる価値は大いにあると思われます。
ジョーカー含む、ダークナイトの名言
これまた、今回の名言だと感じた言葉、印象に残った言葉を紹介していきたいと思います。
先ず、印象に残ったのは
「顔の見えるヒーローが必要だ」
というものです。
バットマンは顔を隠しているヒーロー。
陰のヒーローだけど、それではゴッサムシティは変わらない。
この街にはきちんと顔が見えるヒーローが必要なんだ・・・とブルースが語った場面です。
そして次は
「夜は夜明け前が一番暗い。夜が明けるのは間近です!」
と語ったハービーの言葉です。
ジョーカーがバットマンに素顔を見せろと脅し、街の人間を次から次へと殺しまくって、街はパニックに陥り、どん底の状態となりました。
この状況を、ハービーは「これ以上悪くなる事はないという程、この街はどん底であり、真っ暗だ」というようなところから語った言葉です。
夜が明けるのは間近だと語った理由は、自分がバットマンだと偽りの表明をした事です。
まるでおとり捜査みたいな事ですね。
ジョーカーの言葉で言えば
「断末魔の瞬間に、人は本性をさらけ出す。」
「警察もバットマンも計画を立てる。しかし俺は計画を立てずに思ったままに行動する。この世界をコントロールしようとしている奴の邪魔をする。この世はコントロール出来ない」
というところです。
どんなに仲が良い友人などでも見た事がない本性は、断末魔の瞬間にさらけ出す。
死の瞬間を見た自分は、誰よりもそいつの本性を見た・・・という事ですね。
そして、計画的を立てて動く組織を、思い付きと行動で動くジョーカー。
それを対比して、計画を壊してやるという反骨精神みたいなところを出していますね。
これが名言と言えるのかどうかは解りませんが、ジョーカーらしさを感じます。
誰の心にも潜む闇の部分をさらけ出させようとするジョーカー。
最終的にそんなジョーカーの悪だくみは破られました。
人の心の中の闇を、絶望の瞬間に表に出す人間ばかりじゃない。
誰もがハービーのようにダークサイドに堕ちてしまうわけではない・・・。
「ダークナイト」から「ダークナイトライジング」へ
ダークナイトは、本当にジョーカーが良かったです。
しかし、残念な事に2008年1月22日、ジョーカーを演じたヒース・レジャーは映画『ダークナイト』の完成を待たずに、マンハッタンの自宅アパートで遺体で発見されました。
28歳という若さでこの世を去ってしまいました・・・。
前年11月頃から不眠症となり、「とても疲れているのに二時間程しか眠れない」と映画『ダークナイト』出演に際してのインタビューでは睡眠薬服用を公言している。
また、インタビュー時期は自身の婚約解消と別居が重なる時期でもあった。
当時はインフルエンザにもかかっており、薬の併用摂取(特定の薬物を過剰摂取したわけではない)による急性薬物中毒による事故死だった・・・。
その事から、ヒースが演じるジョーカーは二度と観る事が出来なくなってしまいました。
もしかしたら、ダークナイトライジングにもヒースはジョーカーとして出演する計画がこの時からあったかもしれません。
それだけのインパクトがヒースのジョーカーにはあったからです。
そんな悲しみからジョーカー不在の「ダークナイトライジング」。
また記事を書いていきたいと思います。
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